Q1:熱はないのに咳だけが止まらない場合、他人にうつる病気の可能性はありますか?
A1:可能性は十分にあります。咳喘息や逆流性食道炎であれば非感染性のため他人にうつる心配はありません。しかし、成人百日咳やマイコプラズマ肺炎、初期の結核などの感染症は、発熱がほとんどみられない、あるいは解熱した後でも強い感染力を持った病原体を飛沫によって周囲へ拡散させる危険があります。原因が特定されるまではマスクを着用し、周囲への配慮を徹底してください。
Q2:咳喘息と言われましたが、市販の喘息薬や漢方薬で治すことはできますか?
A2:自己判断による市販薬のみでの完治は極めて困難です。咳喘息の根本病態は気道の好酸球性炎症であり、治療の第一選択は日本気道学会等の指針でも「吸入ステロイド薬(ICS)」または「吸入ステロイド・長時間作用型β2刺激薬配合剤(ICS/LABA)」と定められています。麦門冬湯(ばくもんどうとう)などの漢方薬は粘膜湿潤による症状緩和の補助にはなりますが、炎症そのものを鎮火して気管支喘息への移行を防ぐ力はありません。必ず医師の処方を受けてください。
Q3:咳がひどくて夜眠れない時、応急処置として効果的な寝方はありますか?
A3:完全に水平に寝るのを避け、上体を45度程度起こした姿勢(ファウラー位・半座位)をとるのが最も有効です。敷布団やマットレスの下に毛布を挟んだり、背中にクッションを斜めに当てて傾斜を作ってください。また、気道が圧迫されにくい「横向き寝(側臥位)」も有効です。仰向けは舌根が沈下して気道が狭くなり、後鼻漏が喉に流れ込みやすくなるため避けるのが賢明です。