長年にわたり語られてきた「日本人は小胸」というステレオタイプは、客観的データによって完全に覆されています。トリンプ・インターナショナル・ジャパンが継続的に発表してきたブラジャーの売上構成比データや、大手流通各社の最新レポートによると、現代における日本人女性のバストサイズ平均は「C〜Dカップ」が標準となっています。
かつて1980年代初頭には、AカップとBカップの合計が全体の約6割から7割を占めていました。しかし、1990年代以降、食生活の欧米化や肉類・乳製品の摂取量増加、さらにワイヤー入り補正ブラの普及に伴い、カップ数は右肩上がりに上昇。2010年代後半の調査では、売上の第1位がCカップ(約26.9%)、わずか0.6ポイント差の僅差で第2位がDカップ(約26.3%)となり、この2つのサイズだけで市場全体の半数以上を占める構造へと変貌しました。
現在ではEカップやFカップなどのいわゆるグラマーサイズも全体の2割近くに達しており、かつて主流だったAカップは全体の約5%前後にまで縮小しています。単に「胸が大きくなった」という身体的な発育だけでなく、フィッティング意識の向上によって「本来のサイズを正しく認識した女性が増えたこと」も、この平均値押し上げに寄与しています。