本作の誕生を語るうえで欠かせないのが、マブラヴ オルタネイティヴ 主題歌としての必然性です。原作者である吉宗鋼紀氏が構築した『マブラヴ オルタネイティヴ』は、地球外生命体「BETA」の侵略によって人類の半数以上が失われ、常に絶望的な戦いを強いられる過酷極まりないSF叙事詩でした。
タイアップの打診を受けた作詞・作曲者の影山ヒロノブ氏は、後に音楽メディアや自著のインタビューで未来への咆哮 制作秘話について赤裸々に語っています。当時、開発元のâge(アージュ)から渡された分厚いプロットと膨大な設定資料に目を通した影山氏は、その圧倒的な重厚感とシビアな世界観に強い衝撃を受けたと述懐しています。「生半可なヒーローソングでは完全に作品に呑まれる」という強烈な危機感こそが、すべての原点でした。
制作当時、影山氏は「絶望の底に沈む主人公たちが、それでも命を懸けて前を向く理由」を徹底的に自問自答しました。単なる勧善懲悪ではなく、死と隣り合わせの極限状態で人は何を叫ぶのか――。完成したデモ音源を聴いた開発スタッフがその凄まじい熱量に息を呑み、即座に採用を決めたという逸話は、ファンの間でも語り草となっています。一切の妥協を排し、作品の魂と真正面から共鳴したことで、時代風化しないマスターピースが生み出されました。