「買い物ついでにちょっと」「電車を待つ間の15分で」。そんな気軽な言葉が市民の口から当たり前のように飛び出す。かつて郊外や駅から離れた静寂な立地に追いやられがちだった図書館のイメージを、明石は真っ向から覆した。
雨に濡れずに立ち寄れるアクセス抜群の立地は、単に「便利」という言葉だけでは片付けられない。スーパーで夕飯の食材を買い込む主婦や、部活帰りの高校生、さらには通勤途中のビジネスパーソンまでが同じ空間に自然と同居する。生活動線の真ん中に本棚を置くこと。このシンプルな発想の転換が、市民と本との距離を劇的に縮めたのだ。