一方で、「愛嬌」を計算づくで演じようとすると、一転して「媚びている」「あざとい」と見なされ、信頼を失う危険性がある。この境界線を分けるものは何か。
決定的な違いは、その行動が「自分の損得」のためか、「目の前の相手との関わりを楽しむため」かという意図の差だ。計算された愛嬌は、見返りが得られないと分かった瞬間に途切れる。周囲はそうした下心を鋭く察知する。本当に魅力的な人は、損得勘定抜きで相手に敬意を払い、自分自身の軸をしっかり持っている。媚びてへりくだるのではなく、対等な関係性のなかで素直さとユーモアを発揮しているのだ。