耳垢が湿っていると、「耳の中が気持ち悪いから」と毎日綿棒で奥まで念入りに掃除したくなるものですが、実はこれが最も危険な行為です。綿棒での過度な耳掃除は、湿った耳垢をかえって奥へ押し込み、耳垢塞栓(耳垢が詰まって難聴になる状態)を引き起こす最大の原因になります。
湿性耳垢を安全にケアするための正しい手順とポイントは以下の通りです。
1. 掃除の頻度は「月1〜2回」にとどめる
耳の皮膚には、耳垢を自然と手前へ排出する自浄作用(マイグレーション)が備わっています。毎日の掃除は皮膚を傷つけ、自浄作用を損なうだけです。
2. お風呂上がりに「手前1cm」だけを優しく拭う
湿性耳垢の場合、竹や金属の硬い耳かきを使うと皮膚を削り取ってしまいます。お風呂上がりの皮膚が柔らかいタイミングで、綿棒を使って耳の穴の入り口付近(手前約1cm)に浮き出ている耳垢だけをそっと拭き取ります。
3. 耳の周りを清潔に保ち臭いを予防する
耳垢の臭いが気になる場合は、耳の穴の中を無理に洗うのではなく、耳の裏や耳たぶの付け根、耳介(ヒダの部分)を泡立てた石鹸で丁寧に洗い流しましょう。皮脂汚れの酸化を防ぐだけで、不快な臭いは大幅に軽減されます。