メディアから完全に姿を消した小保方晴子氏の「その後」を巡っては、数々の噂が都市伝説のように一人歩きしてきた。中でも最も広く拡散されたのが、東京都内の老舗パティスリーや洋菓子店で勤務しているという説だ。一部の週刊誌が「都内の洋菓子店で接客に携わる姿」を報じたことで、SNSを中心に一気に情報が広まった。かつての研究者像とのギャップも手伝い、多くの人々がその噂に飛びついた。
一方で、騒動の共同研究者であったハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授を頼り、「アメリカへ渡航して海外移住を果たした」という説も根強く存在した。しかし、現地関係者や関係筋への取材を総合すると、渡米して研究職に復帰したという事実は確認できない。日本国内で人目を避けるように静かに暮らしつつ、一時期ごく限られた知人の店舗を手伝っていた噂が拡大解釈されたのが真相に近いとされる。彼女を取り巻く過剰な視線は、今なお彼女の平穏な日常を遮断する壁となっている。