欧米のアイウェアブランドが持つ重厚感や立体的な彫刻美に対し、日本発のデザイナーがもたらしたのは「余白の美」だ。欧米のバイヤーやコレクターたちは、引き算の美学によって洗練された独特のディテールに惜しみない賛辞を送り続けている。
とりわけパリのマレ地区やニューヨークのソーホーに位置する感度の高いセレクトショップでは、眼鏡としてではなく、アートギャラリーの展示物のようにディスプレイされることも珍しくない。国境や文化を軽々と越えて支持される理由は、日本独自の繊細な手仕事の感性が、時代や地域を越えたユニバーサルな美意識として響いているからに他ならない。