ザキヤマの人力舎に対する絶対的な忠誠心を語る上で避けて通れないのが、相方・柴田英嗣を巡る「空白の10年間」と2019年の劇的なコンビ復活劇です。
2010年、柴田は女性トラブルや体調不良を理由に約1年間の芸能活動休止を発表しました。当時の芸能界において、コンビの一方が無期限活動休止に追い込まれる事態は、即座にコンビ解散や事務所契約解除につながってもおかしくない致命的な危機でした。しかし、人力舎は柴田の契約を打ち切ることなく、復帰の道を辛抱強く模索し続けました。
この間、山崎弘也は「アンタッチャブル山崎」の看板を下ろすことなく、単身でバラエティの荒波へ打って出ました。『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』をはじめとする人気番組で孤軍奮闘し、ピン芸人としてトップクラスのポジションを確立。自らが稼ぎ頭として事務所の経営を支えながら、相方の戻るべき居場所を守り抜いたのです。
公の場で山崎は柴田の休養について多くを語りませんでしたが、関係者によると「柴田が一人立ちして世間に認められるまで、安易にコンビで並び立たない」という厳しいプロ意識と深い相方愛を貫いていたと伝えられます。そして2019年11月、フジテレビ系『全力!脱力タイムズ』にて、事前告知なしのサプライズとして約10年ぶりにコンビ共演を果たしました。
この電撃復活は、マネージャー陣が他局やスポンサーとの調整を水面下で極秘裏に進め、最も視聴者とファンが熱狂する最高の演出を整えたことで実現しました。翌2020年には12年ぶりとなるコンビでのCM共演を果たし、冠番組を持つまでに完全復活を遂げます。絶体絶命の危機においてコンビを切り捨てず、10年もの歳月をかけて再生を支え切った人力舎の手腕と誠実さに、ザキヤマが深い恩義を感じないはずがありません。