近年、瀬戸内エリアは現代アートの世界的震源地として熱い視線を浴び続けている。直島や豊島、女木島などを舞台に展開される瀬戸内国際芸術祭の会期中はもちろん、オフシーズンであっても世界中から感度の高い旅行者がこの海域を訪れる。
五色台の宿は、そうした広域アートツーリズムの戦略的拠点としても機能し始めている。高松港へのアクセスも良好でありながら、島々の喧騒から離れた山上で静かな夜を過ごせる。地域の文化資源や現代アートと有機的に連携しながら、持続可能な宿泊体験を提供する試みは、変革期を迎えたホテル・観光業におけるひとつの理想的な回答といえるだろう。