トゲが刺さった直後の初動対応こそが、その後の経過を左右する。応急処置・ファーストエイドにおける最大の原則は「清潔の保持」と「無理な追撃の中止」である。
何よりも先に、患部と両手を石鹸の泡で優しく洗い流す。トゲの周囲に付着した泥や雑菌を洗い落とす前にピンセットを当ててしまうと、器具を介して細菌を創部深くへ送り込む危険性があるからだ。洗った後は清潔なタオルで水分を吸い取り、擦らないように注意する。
トゲの頭が皮膚からわずかでも露出している場合は、消毒用エタノールで拭いたピンセットを用い、刺さった角度と同じ向きへ真っ直ぐ引き抜く。垂直に引っ張ると途中でポキリと折れ、皮膚内部に破片が取り残されてしまう。2〜3回トライして抜けなければ、それ以上の深追いは避けるのが鉄則だ。