時代を振り返れば、年上ヒロインと年下男子の恋は常にエンターテインメントの起爆剤だった。1999年にTBSテレビで放送された『魔女の条件』は、松嶋菜々子が教師役を演じ、男子生徒との禁断の愛を描いて社会現象を巻き起こした。当時の恋愛ドラマにおける年上女性は、どこかタブーを背負ったドラマチックな存在として描かれることが多かった。
だが、時代の移り変わりとともに物語のトーンは劇的に変化する。悲壮感を漂わせた障壁の物語から、軽やかで等身大のロマンティック・コメディへ。女性が自らのキャリアを築き、人生の主導権を握る姿が日常になるにつれ、描かれる恋愛像も「守られるヒロイン」から「互いを高め合うタフな大人のパートナー」へとシフトしていった。