いま、国内の自動車アフターマーケットは歴史的な転換期を迎えている。新車の車両価格は高騰の一途をたどり、趣味性の高いスポーツカーやカスタムベース車両は一般のドライバーにとって高嶺の花となった。さらに純正・社外を問わず新品パーツの供給不足や価格改定が相次いだ結果、かつては「妥協の選択肢」と見なされることもあったリユース・中古カー用品販売が、賢作かつ不可欠なインフラとして再評価されているのだ。
とりわけ岐阜県周辺は、通勤からレジャーまでクルマが生活の完全な中心に位置する屈指のモータリゼーション地域である。同時に、鈴鹿サーキットや名阪スポーツランドへのアクセスも良く、プライベートで走りを楽しむ土台が根付いている。こうした地域特有の熱量が、中古パーツの流通スピードを全国でもトップクラスの水準に押し上げる原動力となっている。