猫の成長速度は、人間の時間軸とは大きく異なります。一般的に獣医学界(AAFP:全米猫獣医協会などの国際基準)で用いられる猫の年齢計算方法では、最初の1年で約18〜20歳まで成長し、2歳で約24歳、それ以降は1年ごとに人間の約4歳ずつ年を重ねていくと算出されます。
生後数か月までの猫は、人間でいえば乳幼児から小学生へ一気に駆け上がる段階です。生後6か月前後で乳歯から永久歯への生え変わりや最初の発情期を迎え、1歳を迎える頃には骨格の成長がほぼ完了します。見た目が小柄なままであっても、体内組織や代謝メカニズムは立派な「大人の身体」へと変貌を遂げています。
このスピード感を知らないまま「まだ子猫だから」と高カロリーな食事を与え続けたり、甘やかしによる過度の干渉を続けたりすると、成猫期以降のトラブルを招く要因になります。1歳を迎えた愛猫は、すでに自分の意思と縄張り意識を持った「自立した成人」として接する意識の転換が求められます。