ネット上の掲示板やSNS、ヤフコメ等における蔵内謙氏への評判・反応を見ると、全国的なネット世論と地元福岡の有権者の間には明確な温度差が存在します。
ネット空間での論調は、どうしても2016年の選挙戦当時のイメージに引っ張られる傾向があります。「大物県議の父親による強引な世襲画策」「麻生氏の権力争いに利用された候補」といった批判的な書き込みが目立ち、実務能力や人柄が知られる前にネガティブなバイアスが形成されてしまった側面は否めません。
しかし、福岡6区の地元関係者や現場で彼と直接接してきた関係者に取材を重ねると、全く異なる評価が浮かび上がってきます。
「謙さんは、父親の勇夫先生のような強烈な威圧感や強面感は一切ありません。誰に対しても深々と頭を下げ、年配の後援会員の手を両手で握りしめて熱心に話を聞く、非常に実直で礼儀正しい青年です」(筑後地方の地元自民党支部長)
「演説の内容も決して奇をてらわず、農業政策や地域医療など現場に密着した課題を丁寧に説いていました。補選の時は『麻生 vs 二階』の全国政局の構図に完全に巻き込まれ、本人の資質とは別の次元で有権者から反発を食らってしまった。地元では彼個人に同情的な感情を抱いている人も少なくありません」(地元紙政治部記者)
公の場で見せる姿勢は常に謙虚であり、大敗を喫した直後も取り乱すことなく支援者へ深々と頭を下げ続けた姿は、現場にいた多くの人々に強い印象を残しました。ネット上の短絡的な「二世批判」とは裏腹に、生身の彼を知る現場では「好青年」「我慢強い努力家」という肯定的評価がしっかりと根付いています。