メロンパンナが誕生した背景には、やなせたかし氏の強烈な願いがあった。当時、既に国民的人気を誇っていたアニメ作品の中に、新しい風を吹き込む女の子のヒーローを登場させたいという構想が芽生えたのだ。単に可愛いだけのヒロインではない。傷ついた者をいたわり、どんな悪意をも優しさで包み込む――そんな究極の愛を体現する存在として彼女は生まれた。
メロンパンの生地のように柔らかく、甘く包み込む心。やなせ氏が描いたスケッチには、「愛されること」よりも「愛すること」の大切さが込められていた。この誕生秘話を知ると、画面の中で跳ね回る彼女の一挙一動が、より深い意味を持って胸に迫ってくる。