ぼんじりという名称は、ニワトリの「ぼんぼり(ぼんぼり状の尾)」や、ひよこのお尻の形に似ていることに由来するという説が有力だ。部位としては、テール(尾)の根元にある脂肪のかたまりを包む筋肉部分。鳥が羽づくろいをする際、尾骨の付け根にある脂腺から油を分泌して羽毛に塗るため、この部分は筋肉が引き締まり、なおかつ豊かな脂分を蓄えている。
1羽から取れる量はわずか数グラムから十数グラム程度。まさに極上の希少部位だ。脂肪分が非常に多いため、一見すると重たく感じられるかもしれない。しかし、丹念に下処理されたぼんじりは、脂の甘みと身のプリッとした歯ごたえが絶妙なバランスを保ち、他の部位にはない独特の旨味を醸し出す。