柏原芳恵が生涯の伴侶として選んだのは、かつて彼女の香港進出やプロモーションを手掛けた22歳年上の元マネジメントプロデューサー・K氏だった。出会いは1990年代初頭にまで遡る。海外進出という新たな挑戦のなかで全幅の信頼を置くようになった二人は、やがて東京・白金の閑静な住宅街で同居をスタートさせた。
だが、その日々は平坦ではなかった。K氏は深刻な白血病を患い、長年にわたる過酷な闘病生活を余儀なくされる。柏原は仕事を続けながらも、献身的に病院へ通い詰め、自宅での療養生活を寝る間も惜しんで支え続けた。周囲が「そこまで尽くさなくても」と心配する声をあげるなかでも、彼女が音を上げることは一切なかったという。世間体を気にする芸能界にあって、二人が交わした固い絆は、紙切れ一枚の契約をはるかに超越していた。