2026年の十五夜は、9月25日(金)に訪れる。週末を目前に控えた金曜日の夜という絶好のタイミングであり、ゆったりと夜空を仰ぐには格好の機会だ。しかし、ここで一つ興味深い現象が起きる。天文学の観点から見た「完全な満月」を迎えるのは、翌日である9月26日(土)なのだ。
「十五夜=満月」というイメージを抱く人は多いが、実は両者が完全に一致する年の方が珍しい。旧暦では、新月(月が完全に欠けた状態)の日を「1日」とし、そこから15日目の夜を「十五夜」と定めていた。しかし、地球の周りを回る月の軌道は綺麗な円ではなく楕円を描いている。そのため、新月から満月になるまでの日数にはおよそ13.9日から15.6日という揺らぎが生じるのだ。
国立天文台のデータによると、月と太陽の位置関係が正確に180度となる満月の瞬間に比べ、十五夜が1〜2日ほど前後にズレることは日常茶飯事である。2026年は、9月25日の夜に「ほぼ満月」に近い情緒あふれる月を楽しみ、翌26日に真の満月を観賞するという、2夜連続で満ちゆく月の表情を堪能できる贅沢な年となる。