当時、メディアやファンの間でまことしやかに囁かれていたのが「二人は実際に交際しているのではないか」という熱愛説だ。深夜の稽古場での密密なやり取りや、画面越しにも伝わる深い信頼感が、その噂に火をつけた。一部の週刊誌では結婚間近とまで報じられたこともある。
しかし、関係者の証言や後年の本人たちの語りによれば、二人の関係は「究極の師弟であり、戦友」だったというのが真相である。志村けんは石野陽子のコメディエンヌとしての才能を誰よりも高く評価し、石野もまた志村を芸の師として深く尊敬していた。単なる恋愛感情を超えたプロフェッショナル同士の絆があったからこそ、あそこまで踏み込んだ夫婦コントが可能だったのだ。