有名人が自らの病名を公表し、過酷な治療プロセスをオープンにすることは、医療・ヘルスケアの分野においても計り知れない啓発効果をもたらしている。がん告知に対する社会的なタブー視を打ち破り、早期受診の大切さを直接的に訴えかける強いメッセージとなるからだ。
闘病を乗り越えて再び第一線で活躍する姿は、現在進行形で病魔とたたかう全国の患者に対して「がんになっても仕事や夢をあきらめなくていい」という実感をともなった勇気を与えている。病を得たことで見えた人生の優先順位や他者への共感は、社会全体のがんサバイバーシップを推進する大きな原動力となっている。