SNSや大手掲示板、レビューサイトに寄せられるネットの反応を検証すると、読者が真に心を震わせている場面は、派手な一騎打ちだけに留まらないことが分かります。
「何回読み返しても尾到(びとう)の背負うシーンで涙腺が決壊する」「名言集を眺めるだけで当時のページをめくった手の震えが甦る」といった声に代表されるように、名もなき兵士や副長たちの献身にスポットが当たった瞬間こそ、コミュニティ内で神格化されています。
特に信が深手を負った際、自らの命を削って友を逃がそうとした尾到の語りかけや、飛信隊古参メンバーが互いを名前で呼び合いながら泥沼を這い進む泥臭い結束は、「生きる意味」を問い直す現代のビジネスパーソン層からも熱烈な支持を集めています。華々しい武勲の裏側にある哀哀たる代償を真正面から描き切る姿勢が、読者の共感指数を桁外れに押し上げている要因です。