キム・テヒョンの俳優としての原点であり、現在も多くのファンに愛され続けているのが2016年放送の青春時代劇『花郎<ファラン>』です。彼が演じたのは、花郎の最年少メンバーであるソク・ハンソン。天真爛漫で人懐っこい性格の裏に、家門の重圧と過酷な宿命を背負った複雑な少年像を鮮烈に演じ切りました。
当時、多忙を極めるワールドツアーの合間を縫っての初挑戦でありながら、キム・テヒョンが放った存在感は視聴者の心を強く揺さぶりました。特に第18話で見せた、異母兄を救うために自らの命を投げ出すクライマックスシーンは、韓国本国の視聴者や批評家からも「アイドルの枠を超えた感情表現」として絶賛され、ドラマ史に残る名場面として語り継がれています。
当時の制作発表記者会見や特番インタビューにおいて、キム・テヒョン自身も「初めての演技挑戦でプレッシャーは大きかったが、監督や共演した兄さんたちが親身になって演技指導をしてくれた」と率直な感謝を語っています。主演のパク・ソジュンやパク・ヒョンシクをはじめとするキャスト陣は、過酷な夏場の撮影現場で彼を温かく支え、この出会いがのちに芸能界屈指の親友グループ「ウガウガファミリー(Wooga Squad)」へと発展したエピソードは広く知られています。