トレンドの波も変化している。2000年代以降、細身のパンツファッションの隆盛とともに市場シェアの8割近くをボクサーパンツが占める時代が長く続いた。しかし、2020年代半ばから続くワイドシルエットや90年代ストリートファッションの流行に伴い、若年層の間でトランクスへの「原点回帰」が密かに進んでいる。
トレンドに敏感なZ世代やα世代にとって、締め付けのない履き心地は「自己愛(セルフケア)」の一環として捉えられている。また、ハイブランドがクラシックな柄のトランクスをランウェイで発表したことも追い風となり、「ダサいおじさんの下着」という旧来のステレオタイプは完全に崩壊した。今やトランクスは、レトロで洗練されたライフスタイルアイテムとして再評価されているのだ。