渋谷駅周辺は、ここ数年で劇的な変貌を遂げた。巨大な複合商業ビルが次々と開業し、昼間は最新のトレンドを追う若者や世界中からのインバウンド客で足の踏み場もないほど賑わう。しかし、太陽が沈み、終電のベルが鳴り響いた後の街には、全く別の顔が現れる。
特に地下鉄や各路線をつなぐ広大な連絡通路、あるいは駅周辺の暗い路地裏は、深夜営業の店舗から溢れ出た泥酔者や終電を逃した滞留者の「吹き溜まり」となりやすい。防犯カメラの死角となるエリアや、夜間に人の目が届きにくい構造上の隙間が、不法な排泄行為の格好の標的となってしまっているのが実情だ。