「アニメやネット動画のように、家でペットとして飼えないのか」という問い合わせは今なお散見されます。しかし、結論から言えばどちらの動物も一般家庭での飼育は絶対に不可能です。 かつて1970年代後半に放映された人気アニメを契機に、アライグマはペットとして北米から大量に輸入されました。しかし、成獣へと成長するにつれて極めて凶暴で気性の荒い性格を露わにし、鋭い牙と爪で飼い主を負傷させる事例が多発。飼育放棄された個体や脱走した個体が日本の温帯気候に適応して野生化しました。 現在、アライグマは外来生物法に基づく「特定外来生物」に指定されており、無許可での飼養、保管、運搬、輸入、野外への放出が固く禁じられています。違反した個人には最大で3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が科されます。農林水産省の統計資料によれば、アライグマによる全国の農作物被害額は毎年数億円規模に達し、在来生態系の捕食や文化財である寺社の損壊など、被害は深刻を極めています。 対照的に、レッサーパンダの生息地は森林伐採や密猟により危機に瀕しており、野生の推定生息数は世界で1万頭未満とされています。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種(Endangered)に選定され、ワシントン条約附属書Iによって商業目的の国際取引が厳重に禁止されています。国内で会えるのは、血統管理と繁殖プログラムを担う認可動物園のみです。
アライグマとレッサーパンダの決定的な違い|見分け方と生態の真相
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