充電に困窮した際、絶対に冒してはならないのが「店舗や公共施設のコンセントを無断で使用する行為」です。ネット上では「少し借りるくらいなら問題ないだろう」と安易に考える声が散見されますが、これは明確な違法行為に該当します。
日本の刑法第245条には「この章の罪については、電気は、財物とみなす」と明記されており、許可なく他人のコンセントから電気を使用する行為は刑法第235条の「窃盗罪(電気窃盗)」に問われます。過去には、駅の通路にある清掃用コンセントやコンビニの店外コンセントでスマートフォンを無断充電した利用者が警察に摘発・書類送検された実例が複数存在します。「数十銭程度の電気代だから見逃される」という認識は極めて危険であり、必ず店舗スタッフに使用の可否を確認しなければなりません。
また、セキュリティ面における新たな脅威として「ジュースジャッキング(Juice Jacking)」と呼ばれるサイバー攻撃への警戒も欠かせません。空港や駅、ホテルなどの公共スペースに設置された無料のUSB給電ポートに悪意ある細工が施されていた場合、ケーブルを接続した瞬間にマルウェア(不正プログラム)を流し込まれたり、端末内の個人情報や認証データが不正に抜き取られたりするリスクが存在します。公の場での給電時は、公共のUSB端子に直接ケーブルを挿すのを避け、自身のACアダプタを介して家庭用コンセントから電源を取るか、給電専用(データ通信ラインが物理的に遮断された)のUSBコネクタを使用することが専門機関からも強く推奨されています。