浴衣帯の王道といえば半幅帯を使った文庫結びです。しかし、十代の頃と同じように大きな羽根を真横に広げていては、どこか幼い印象を与えてしまいかねません。大人に必要なのは、羽の角度とドレープの落とし込みです。
デザイナーのコシノジュンコ氏が提唱するような、アシンメトリーで構築的なラインを意識してみましょう。羽根の長さを左右でわずかに変え、結び目を斜めに傾けるだけで、甘さを抑えた都会的なシルエットへと変貌します。帯の上線にしっかりと空間を持たせることで、ウエスト位置が高く見え、全体のプロポーションも見違えるほど引き締まります。