よしこさんが診断された「下垂体腺腫」とは、脳の中心部直下に位置するホルモン分泌の中枢「下垂体」に発生する良性の脳腫瘍です。彼女の場合は、成長ホルモン(GH)が過剰に分泌されるタイプであったため、成人後に手足や顔の先端部が徐々に肥大化する「末端肥大症(アクロメガリー)」を併発していました。
当時、よしこさんの身に起きていた主な異変は以下の通りです。
- 顔立ちの変貌:鼻や唇が厚くなり、顎が前方に突き出る、眉間の骨が突出するなど、骨や軟部組織が肥大化。
- 手足のサイズ変化:靴のサイズが急激に大きくなり、それまで入っていた指輪が入らなくなる現象。
- 体調不良・倦怠感:全身の重い疲労感、ひどい頭痛、発汗過多、視界の狭窄(視野障害)リスク。
メディア露出が増加した時期と重なっていたため、視聴者や周囲の芸人仲間は「ブレイクによる激太り」「芸人としてのキャラクター作り」と受け止めていました。しかし、実際にはホルモンの暴走によって骨組織格や皮膚組織が物理的に変形していくという、深刻な病状が進行していたのです。よしこさん自身も当時の特番インタビューや手記で「急激に顔が変わり、周囲からいじられることが増えたが、実は体が悲鳴をあげていた」と述懐しています。