実際に退職金制度のない職場で働く人々は、どのような現実に直面しているのでしょうか。大手掲示板やSNS、知恵袋に寄せられた当事者たちの切実な告白を検証すると、共通する絶望と焦燥が浮かび上がります。 「新卒で入社して15年。中堅幹部になって就業規則を初めてじっくり読み返したら『本規則に退職手当の規定は設けない』の一行。入社時にろくに福利厚生を確認しなかった自分を呪いました。同年代の大手勤務の友人が『退職金2000万見込み』と話すのを聞いて背筋が凍った」(30代後半・金属加工メーカー勤務) 「面接で『うちの会社は退職金がない分、月給を高めに設定しています』と言われ納得したはずだった。しかし基本給のベースアップは微々たるもので、物価高に全く追いつかない。結局、高めと言われた給与も生活費に消え、老後の貯蓄が全くできていない」(40代前半・Webマーケティング) 現場取材を通じて見えてくるのは、「退職金がない分、給与が高い」という採用トークの落とし穴です。実際には月給水準が他社と同等かそれ以下であるにもかかわらず、退職金コストだけをカットしている企業が少なからず存在します。 退職金を「会社が勝手に貯めておいてくれる強制貯蓄装置」として無自覚に期待していた労働者ほど、40代・50代に差し掛かった段階で自らの無防備さに青ざめる構図が常態化しています。
退職金なしは違法か?急増する企業の裏側と老後破産を防ぐ決定打
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