静岡県伊豆市冷川(旧中伊豆町)の広大な敷地に位置する世界真光文明教団の主座本殿は、1974(昭和49)年10月に落成しました。教団において「主座(ス座)」と呼ばれるこの場所は、全人類を救済するための至高神「御親元主真光大御神(みおやもとすまひかりおおみかみ)」を祀る最重要拠点と位置づけられています。
現地を訪れるとまず目を奪われるのが、日本の伝統的な神社仏閣とも西洋の大聖堂とも異なる、極めて独創的なデザインです。ピラミッドやマヤ文明の階段ピラミッドを連想させる多面体の屋根構造、天に向かって鋭く伸びる黄金の装飾塔、そして広大な敷地に敷き詰められた白石の大階段など、古代太陽信仰やオリエント文明の意匠が随所に融合されています。
教団の公式記録によると、この建築デザインは創始者である岡田光玉(おかだ こうたま)が受けたとされる神示(神の啓示)を忠実に具現化したものとされています。「東洋と西洋の文明を統合し、全人類の原点に立ち返る」という教義の根幹を、視覚的・空間的に表現したモニュメントとしての役割を果たしています。