正答率10%の罠を見破れるか?入社試験で頻出の論理的思考問題と解法

正答率10%の罠を見破れるか?入社試験で頻出の論理的思考問題と解法

正答率10%の罠を見破れるか?入社試験で頻出の論理的思考問題と解法の疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

まずは、多くの人が直感の罠にハマってしまう有名な論理的思考クイズの難問に挑んでみましょう。知識は一切不要ですが、思い込みを捨てて論理の筋道を追う必要があります。

【問題:3人の囚人と帽子の色】
ある牢獄に3人の囚人(A、B、C)が縦一列に並ばされています。全員が前を向いており、先頭のAは誰の帽子も見えず、真ん中のBはAの帽子が見え、最後尾のCはAとBの2人の帽子が見えます。帽子は「赤い帽子が2個」「白い帽子が3個」の計5個の中から無作為に選ばれて被せられました(余った2個は見えない場所に隠されています)。
看守が最後尾のCに「自分の帽子の色が分かるか?」と尋ねると、Cは「分からない」と答えました。次に真ん中のBに同じ質問をすると、Bも「分からない」と答えました。最後に先頭のAに尋ねると、Aは「自分の帽子の色が分かった」と答え、見事に正解を言い当てました。
問い:先頭のAの帽子の色は何色でしょうか?また、その理由を論理的に説明してください。

【解答と解説】
正解は「白」です。

この問題を解く鍵は、「分からない」という他者の発言に含まれる論理的情報を逆算することにあります。

まず最後尾のCの視点から考えます。赤い帽子は合計で2個しかありません。もしAとBの2人がともに「赤」を被っていた場合、Cは自分の帽子が「白」だと即座に確信できるはずです。しかしCは「分からない」と答えたため、「AとBの両方が赤である可能性」は消去されます。つまり、残るパターンは「2人とも白」または「どちらか1人が赤で、もう1人が白」のいずれかです。

次に真ん中のBの思考です。BはCの発言を聞いた時点で「自分とAが同時に赤ではない」と理解しています。もし目の前にいるAが「赤」を被っていたなら、Bは「自分は白でなければならない」と判断できるはずです。しかしBも「分からない」と答えました。ということは、目の前のAは赤ではなく「白」を被っていると結論づけられます。

先頭のAは、CとBのやり取りを冷静に分析することで、一度も振り返ることなく自分の帽子が「白」であると導き出せたのです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。