朝の時間帯、のれんをくぐると漂ってくるのは、珈琲のアロマとともに立ち上る豊かな鰹節と昆布の香り。和食麺処サガミの朝食がファミレスやカフェチェーンのモーニングと一線を画している最大の理由は、和食専門店としての矜持が宿る「茶碗蒸し」の存在にあります。
名古屋発祥の喫茶店文化において、トーストにゆで卵が付くスタイルはもはや日常の光景です。しかしサガミでは、そのゆで卵の枠に出汁自慢の自家製茶碗蒸しを据えました。注文を受けてからスチームされる器の蓋を開ければ、なめらかな卵地の中に銀杏、椎茸、鶏肉がしっかりと顔を覗かせます。ひとさじ口に運ぶと、毎朝各店舗で丁寧に引かれる「サガミ純だし」の旨味がじんわりと広がり、冷えた朝の身体を内側から優しく温めてくれます。
この「洋のトースト」と「和の茶碗蒸し」という一見ミスマッチな組み合わせは、一度体験すると驚くほどの調和を見せます。サクッと焼き上げられた厚切りバタートーストの塩気と、ふるふると柔らかい茶碗蒸しの上品な甘みが絶妙なコントラストを生み出し、一般的なモーニングでは味わえない深い満足感をもたらしてくれるのです。
さらに見逃せないのが栄養バランスと満足感の高さです。茶碗蒸しは高タンパクでありながら水分を多く含み、油分を使わないため消化吸収にも優れています。朝から重い食事は避けたいシニア層はもちろん、糖質や脂質を気にする健康志向のビジネスパーソンからも絶大な信頼を獲得しています。