レタンプリュスを訪れて絶対に外してはならないのが、生ケーキのショーケース上部に堂々と並ぶクロワッサンです。多くのパティスリーにおいてパンは副次的な存在になりがちですが、同店ではパティシエの手仕事だからこそ成し得る極限の層構造を誇ります。厳選された良質なバターを惜しみなく折り込み、しっかりと濃い焼き色をつけることで、外側はハラハラと崩れる香ばしさ、内側はもっちりとした芳醇な気泡を実現しています。このクロワッサンを目当てに朝一番で並ぶファンが後を絶ちません。
プティガトーにおけるおすすめケーキの筆頭は、季節ごとにファンが待ちわびる「モンブラン」や、クラシックな技法が光る「オペラ」です。一般的な日本のケーキに多い「ふわふわとして甘さ控えめ」な路線とは一線を画し、一口食べた瞬間に広がるカシスやリキュールの酸味、チョコレートのほろ苦さ、アーモンド生地の力強さが絶妙な重奏を描きます。
また、フランス菓子の醍醐味である「サヴァラン」や、キャラメリゼの苦味が鮮烈な焼き込みタルト類も、甘党の玄人を唸らせる名作揃いです。子どもから大人まで楽しめるショートケーキなどの定番をしっかりと揃えつつも、屋台骨となっているのは妥協なきクラシックスタイルです。