ママレード・ボーイ主題歌の真相|笑顔に会いたいと歴代Ed全解剖

ママレード・ボーイ主題歌の真相|笑顔に会いたいと歴代Ed全解剖

ママレード・ボーイ主題歌の真相|笑顔に会いたいと歴代Ed全解剖の全貌を詳しく解説してご紹介します。

本作の音楽世界を語る上で欠かせないのが、ヒロイン・小石川光希役を演じた声優・國府田マリ子による挿入歌の存在です。特に劇中の重要な場面で幾度となく流れ、ファンの涙を誘った「最後の約束」(作詞:武衛司、作曲:都志見隆、編曲:光田健一)は、キャラクターソングの域を完全に凌駕した珠玉の名曲として知られています。

当時、声優ブームのトップランナーとして絶大な人気を博していた國府田マリ子の瑞々しく感情のこもったウィスパーボイスが、都志見隆の切ないメロディラインと奇跡的な親和性を見せました。劇中で光希と遊の心がすれ違い、互いを想いながらも引き裂かれそうになる切迫したシーンでイントロのピアノが流れる演出は、多くの視聴者の胸にトラウマ級の切なさを刻み込みました。劇場版アニメの前日譚で歌われた「melody-抱きしめて-」や「MOMENT」と並び、90年代声優ソングの金字塔と呼ぶにふさわしい仕上がりです。

そして時代が下り、2018年に公開された実写映画版(桜井日奈子・吉沢亮W主演、廣木隆一監督)では、主題歌にGReeeeNの「恋」が起用されました。アニメ版の軽快でアーバンなトーンとは一線を画し、ピアノとストリングスを前面に押し出した壮大なバラードナンバーです。「誰もが誰かを想いながら生きている」という、家族の再編と同居生活の中で生まれる剥き出しの純愛を現代的なエモーショナルさで歌い上げ、平成初期の少女漫画カルチャーが持つ熱量を現代のスクリーンへ見事に橋渡ししました。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。