烏合の衆とは?なぜカラスなのか語源の真相とビジネスの正しい使い方

烏合の衆とは?なぜカラスなのか語源の真相とビジネスの正しい使い方

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多くの人が抱く疑問が、「なぜスズメやハトではなくカラスなのか」という点です。この謎を紐解く鍵は、中国後漢時代の歴史を記した正史『後漢書・耿弇(こうえん)伝』にあります。

紀元前1世紀末から紀元1世紀初頭、前漢が滅び新が建国された動乱期において、光武帝(劉秀)の配下で名将として知られた耿弇は、王郎という僭称者が数十万の軍勢を糾合した報せを受けました。その際、耿弇は恐れる味方を前に、次のように言い放ちました。

「王郎の軍勢は数こそ多いが、所詮は烏合の衆に過ぎない。烏(カラス)が餌を目当てに群がり、石を一つ投げつければ一斉に四方へ飛び去るように、本物の軍隊の規律など持ち合わせていない。撃破するのは容易である」

耿弇の観察通り、カラスはゴミや死肉などの餌がある場所に突如として何十羽、何百羽と集まりますが、雁(ガン)や鶴のように統率された編隊を組んで飛ぶことはありません。ボスが指揮を執っているわけでもなく、仲間を守るために身を挺して戦うこともなく、危険を察知した瞬間にそれぞれが勝手な方向へ逃走します。この「利益(餌)に群がる刹那的な集合」と「危機における脆い離散」という動物行動の習性が、規律なき軍勢の姿と完全に重なったのです。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。