4カ国・地域は一括りに語られがちですが、それぞれが選択した発展のルートは独自の個性を放っています。
韓国は重化学工業化を推進し、現代自動車やサムスン電子に代表される巨大コングロマリット(財閥)主導で鉄鋼、造船、半導体へと産業を高度化させました。一方、台湾は柔軟な中小企業群がサプライチェーンの強みを発揮し、PC周辺機器から世界最先端の受託半導体ファウンドリ(TSMCなど)へと進化を遂げました。
都市国家である香港とシンガポールは、地の利を生かした中継貿易港からスタートし、英語の通用度や英米法体系の信頼性を武器に、物流と国際金融のハブへと飛躍しました。シンガポールはさらに高度な石油化学コンビナートやバイオ医療産業を育成し、小国でありながら圧倒的な生産性を誇る構造を作り上げました。
1997年のアジア通貨危機では深刻な打撃を受けたものの、韓国の大規模な構造改革をはじめ、各地域が痛みを伴う金融・産業改革を断行したことで、より強靭な体質へと脱皮しました。