では、現在マックスむらい氏が心血を注ぐ原宿のビジネスは、現場でどのように受け止められているのでしょうか。週末の原宿・竹下通りに足を運ぶと、かつての「マックスむらいファン」とはまったく異なる客層が友竹庵に集まっている光景を目にします。
現地を訪れると、洗練された黒を基調とする店舗の前には、人気アニメやVTuberのアクリルスタンドを手にした若い女性ファンや訪日外国人観光客が列をなしています。「どら焼きサンド」や「いちご大福」は味のクオリティにも徹底してこだわっており、単なるキャラクターグッズにとどまらない満足度を提供しています。
SNSや口コミサイトにおける利用者の生の声を分析すると、興味深い傾向が見えてきます。
- 「大好きなアニメのコラボ目的で行ったけど、普通にフルーツ大福が本格的で美味しかった」(20代女性・アニメファン)
- 「竹下通りの路地裏にあって立ち寄りやすい。ここがマックスむらいのお店だと後から知って驚いた」(20代男性)
- 「昔パズドラの動画を見ていた世代だけど、むらいさんが原宿でスイーツビジネスを成功させているのを見て、しぶとく戦っていて勇気をもらった」(30代男性・往年のファン)
客の多くは「マックスむらいのファン」として来店しているのではなく、「コラボしているIPの魅力」と「スイーツ自体の映え・味」に惹かれて集まっています。これは、かつて「マックスむらいという個人」に依存しすぎて浮沈を共にしたAppBankにとって、最も求めていた「脱・属人化」が現場レベルで機能し始めている証左と言えます。