慢性的な高血圧の根本治療において、食事療法の右に出るものはありません。基本となる減塩目標は1日6g未満ですが、ただ味を薄くする我慢の減塩は長続きしないのが現実です。減塩食事療法の肝は、「塩分を減らす」と同時に「入った塩分(ナトリウム)を体外へ追い出す」攻めの戦略にあります。
そこで主役となるのが、カリウム、マグネシウム、食物繊維を豊富に含む血圧を下げる食べ物です。納豆などの大豆製品には血管を拡張するペプチドが含まれ、ワカメやヒジキといった海藻類は豊富な水溶性食物繊維がナトリウムの吸収を抑えます。日々の間食をスナック菓子から無塩の素焼きナッツやバナナに変えるだけでも、血管内皮細胞の働きは見違えるほど活発になります。
日常の水分補給でも差がつきます。手軽に取り入れられる血圧を下げる飲み物の代表格が、食塩無添加のトマトジュースです。機能性関与成分であるGABA(γ-アミノ酪酸)が交感神経の働きをブロックし、血管の収縮を抑制します。さらに、血管拡張作用を持つカテキンを含む緑茶や、ポリフェノールが凝縮された純リンゴ酢を水や炭酸水で割って飲む習慣も、食後の血管ストレスを大幅に和らげてくれます。