実技試験における最大の恐怖は、電気技術者試験センターが定める「欠陥基準」の厳格さにあります。自動車の運転免許試験のような部分的な減点システムは一切存在しません。どれほど綺麗に回路を組み上げていても、判定基準に定められた「欠陥」がたった1箇所でも見つかれば、その瞬間に不合格が確定します。
試験後に「なぜ落ちたのか分からない」と途方に暮れる受験者の多くは、無意識のうちに以下のような重大欠陥を犯しています。
代表的な不合格要因として挙げられるのが、リングスリーブの圧着マーク間違いです。本来「小」で圧着すべき組み合わせを「極小(○)」で潰してしまったり、刻印が薄くて目視できなかったりするミスは後を絶ちません。さらに、ランプレセプタクルや露出型コンセントにおける「極性間違い(接地側と非接地側の逆接続)」や、器具の端子から芯線が規定値(5mm以上など)を超えて露出しているケースも一発アウトの対象です。
「寸法が少しズレた」程度であれば許容範囲(規定寸法の50%以下の狂いならセーフ)で収まりますが、電気的な接続ミスや絶縁被覆の噛み込みは容赦なく弾かれます。どこが欠陥になるのかを完璧に頭に叩き込む作業こそが、対策の第一歩です。