2021年11月に発表された日本レコード大賞2021大賞候補となる「優秀作品賞」10作品は、例年以上に多角的なジャンルが混ざり合う激戦の様相を呈していました。音楽ファンやメディア各社の事前予想において、最も有力視されていたのは前年に「炎」で大賞を獲得していたLiSAの「明け星」でした。人気アニメ『鬼滅の刃 無限列車編』テレビ版オープニングテーマという圧倒的なタイアップと話題性から、LiSA明け星レコ大連覇の可能性は極めて高いと目されていたのです。
対抗馬として挙げられていたのが、デビュー以来社会現象を維持していたNiziUレコード大賞ノミネート曲「Take a picture」、そして大賞受賞経験を持つ乃木坂46レコード大賞選考曲「ごめんねFingers crossed」、さらに純烈の「君がそばにいるから」など、CD売上や強固なファン基盤を持つアーティスト陣でした。しかし、水面下ではストリーミング再生数を武器にする若手実力派が着実に存在感を高めていました。