Q1:ダイアトニックコードは3和音と4和音のどちらから先に覚えるべきですか?
A1:まずは3和音(トライアド)から把握することをお勧めします。3和音で「メジャーかマイナーか」というコードの基本的な感情(明るい・暗い)と、トニック・サブドミナント・ドミナントという3大機能の骨格を掴んでから、洗練された響きを加える4和音(7thコード)へと拡張していくのが最もつまずきにくい順序です。
Q2:マイナーキーのダイアトニックコードで、Ⅴが「Ⅴm7」ではなく「Ⅴ7」で教えられることが多いのはなぜですか?
A2:自然短音階(ナチュラルマイナー)のままだと、Ⅴ番目のコードは「Vm7」となり、主音へ戻るための強い推進力(導音)が生まれません。そのため、実際の楽曲ではスケールの7番目の音を半音吊り上げた「和声的短音階(ハーモニックマイナー)」の響きを採用し、強力なドミナントモーションを起こせる「Ⅴ7」へ差し替えて演奏することが音楽の歴史上デファクトスタンダードになっているためです。
Q3:なぜダイアトニックコード一覧の7番目(Ⅶ)は普段あまり単体で使われないのですか?
A3:メジャーダイアトニックコードの7番目である「Ⅶm7(b5)」は、ルートと5度の間隔が減5度(トライトーン)になっており、単体では響きが非常に不安定で濁りやすい特徴を持ちます。ポップス等では単体の和音として使われるよりも、ドミナントコード「Ⅴ7」のルート音を省略した形として扱われたり、マイナーキーの「Ⅱm7(b5) - Ⅴ7 - Ⅰm」というジャズ的・哀愁的な2-5-1進行のパーツとして活用されるのが一般的です。