SNSやネット掲示板、Q&Aサイトを調査すると、品川区児相ネットの反応には激しい落差が見られます。「些細な通報で職員が複数人で押しかけてきて威圧的だった」「話を遮られて虐待親のように扱われた」という怨嗟の声がある一方で、「誰にも相談できず育児ノイローゼで崩壊寸前だった私を救ってくれた」「保育園の紹介やレスパイト入院を迅速に手配してくれた」という感謝の手記も多数存在します。
この極端な評価の乖離はなぜ生じるのでしょうか。現場関係者や取材に応じた元ケースワーカーの証言からは、制度的使命と保護者の心理的防衛反応の衝突が浮き彫りになります。児童福祉司には、子どもの生命危機を防ぐために「最悪のシナリオを想定して客観的事実を詰める法定義務」があります。身体のあざの形状、体重の推移、衛生環境などを厳密に聴き取らざるを得ないため、追いつめられている保護者側からすれば「疑われている」「尋問されている」と感じてしまい、強い反発やネット上での辛辣な書き込みにつながるのです。
また、相談員の力量や相性の問題も否定できません。業務過多になりがちな福祉現場において、傾聴スキルが不足した職員の無神経な一言が保護者の信頼を損ねる事態は実際に報告されています。しかし品川区児童相談所の実態と真相を追っていくと、職員の配置基準を国の標準以上に手厚くし、児童心理司や弁護士が常にチーム内に同席することで、特定の担当者による感情的対応を抑止する仕組み作りが進められていることが分かります。