原作漫画が巻き起こした大炎上とは対照的に、2011年にフジテレビ「ノイタミナ」枠で放送されたテレビアニメ版は、国内外のアニメアワードで高評価を獲得し、現在も「心温まる珠玉の名作」として語り継がれています。この評価の乖離は、原作とアニメの結末の違いに起因しています。
Production I.Gが制作を手掛けたアニメ版は、原作コミックスの第1巻から第4巻にあたる「りんの幼少期・小学生編」のみを全11話で丁寧に映像化しました。第2部の高校生編を一切描かず、ダイキチとりんが手をつないで歩む日常の中で、確かな家族の絆を築いたところで物語を美しく完結させたのです。この明確なメディア展開の違いを以下の比較表に整理しました。
アニメ制作陣が第2部の映像化を見送った判断は、商業的・倫理的な観点から見ても極めて英断であったと評価されています。結果として、「原作漫画を読んだ読者」と「アニメ版のみを観た視聴者」の間で、作品に対する認識と評価に巨大な断絶が生まれる特異な現象が定着することになりました。