自販機の卵は一見すると「高級そう」「割高なのではないか」と思われがちですが、実態はその逆、あるいは「クオリティに対して破格の安さ」を誇ります。店頭で見かける卵自動販売機の値段相場は、10個入りパックで250円〜380円前後、ネット入りのお徳用(15〜20個前後や規格外サイズ)なら500円〜700円前後が主流です。
大手スーパーで並ぶ特売卵(1パック200円台前半〜半ば)と比べると同等か数十円高い程度ですが、中身はデパ地下や高級スーパーで1パック500円以上で売られているブランド卵と同等以上の品質です。なぜこれほどのコストパフォーマンスが成立するのか、その理由は流通構造にあります。
自販機販売では、仲買人への卸マージン、長距離輸送のチャーター便代、さらにはスーパー側へ支払う陳列棚の協賛金などが一切発生しません。さらに、少し殻に色ムラがある卵や、若鶏が産んだ小玉、殻の中で黄身が2つ入った珍しい「二黄卵」など、通常規格から外れてスーパーに卸せない良質な卵を無駄なく直接販売できるため、生産者・消費者双方にとって利益率の高い価格設定が可能となっています。