ネット上のまとめ記事やSNSで「コンビニでAppleギフトカードを買うと10%分の交通系電子マネーが還元される」という情報を目にして店舗へ向かう方がいますが、ここには過去の情報の焼き直しによる大きな落とし穴が存在します。
2021年のカード統合(旧App Store & iTunesカードとApple Storeギフトカードの一本化)直後から2023年頃にかけては、セブン、ファミマ、ローソン各社が競うように「購入金額の10%分Suicaチャージ還元」や「10%分ポイントバック」といった大型施策を頻繁に展開していました。しかし、流通専門誌の取材データや業界筋の報告によると、転売業者による数千万円規模の組織的買い占めや、不正クレジットカードを用いたチャージ換金などの不正利用が激増した結果、キャンペーンの費用対効果が急激に悪化しました。
現在、業界全体として「誰でも無条件で10%還元」という大盤振る舞いはほぼ姿を消しています。2026年最新の潮流は、自社の経済圏に取り込むための「自社アプリ会員限定」「エントリー必須」「月間付与上限あり」といった防衛的かつ囲い込み型のキャンペーンです。具体的には、ファミペイの特定日ボーナスや、セブンマイルプログラム連動の抽選キャンペーンなどが中心となっています。「いつでも10%引きで買える」という甘いネットの噂を鵜呑みにせず、各社アプリ内で告知される正規の還元条件を冷静に見極めるリテラシーが求められます。