ダックスフンドは原産国ドイツにおいて、その体の大きさによって「スタンダード」「ミニチュア」「カニンヘン」の3サイズに明確に区分されています。日本国内で血統書を発行する一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)をはじめ、国際畜犬連盟(FCI)の規定において、このサイズ分類を分ける決定的な基準は「体重」ではなく「生後15カ月を経過した時点での胸囲の測定値」です。
カニンヘンダックスフンドの国際規定は、生後15カ月以上の時点で胸囲30cm以下(オス・メス共通、ドイツ本国規定では32cm以下)と定められています。一方、ミニチュアダックスフンドは胸囲30cm超〜35cm以下が基準です。多くの一般飼い主が「体重が何キロ以下ならカニンヘン」と誤認しがちですが、血統登録上の正式な合否判定は肋骨周りの骨格測定によって下されます。
日本国内における血統登録制度では、生後15カ月を迎えた段階でクラブの展覧会や指定の計測会に犬を連れて行き、計測員による公式測定を受けて認められれば、ミニチュアからカニンヘンへ、あるいはカニンヘンからミニチュアへの「サイズ変更申請」が受理されます。つまり、生まれた瞬間の血統書に「カニンヘン」と印字されていても、成犬時に体が大きく育った場合は事実上ミニチュアのサイズレンジに該当するという、生物学的な柔軟性を含んだ品種規定となっています。