証券外務員二種において、計算問題は「最も恐れられているが、最も確実に満点が狙えるボーナスステージ」である。文章問題のように言葉のニュアンスによるひっかけが存在せず、公式さえ定着していれば数字を当てはめるだけで正解が導き出せるからだ。
頻出する主要な計算パターンは以下の通りである。いずれも五肢選択問題として出題され、1問あたり10点の高配点が割り振られる。
1. 株式指標の計算(PER・PBR・ROE・配当利回り)
株価純資産倍率(PBR)= 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)
株価収益率(PER)= 株価 ÷ 1株当たり当期純利益(EPS)
配当利回り(%)= (1株当たり年間配当金 ÷ 株価)× 100
これらの指標は分子と分母の組み合わせが試験中に入れ替わりやすい。「何に対する何の割合か」を構造として頭に叩き込む必要がある。
2. 債券の利回り計算(直接利回り・応募者利回り・最終利回り・所有期間利回り)
受験生が最もつまずきやすいのが債券利回りだ。しかし、すべての公式は「(年間クーポン収入 + 1年あたりの償還差損益)÷ 買付価格 × 100」という単一の基本骨格で説明がつく。残存年数で割る処理を忘れないこと、そして分母が「額面(100円)」ではなく「買付価格」である点を徹底して反復演習すれば、本番で確実に10点を積み上げられる。