SNSや美容掲示板を見ていると、「ブルベだからアッシュにしたのに、なぜか顔が疲れて老け見えした」「ブルベなのに黒髪が似合わない」といった悲痛な書き込みが散見されます。ここには、ネット上に広まるパーソナルカラー情報の盲点と誤解が存在します。
まず解明すべきは、ブルベ似合わない髪色の真相です。一般的にブルベのNGカラーとして「オレンジブラウン」「ゴールドベージュ」などの明らかな黄みカラーが挙げられますが、実は最も失敗率が高いのは「中途半端なマロンブラウン」や「ウォームベージュ」です。「無難な茶髪にしてください」とオーダーした結果、日本人の髪に元々多い赤褐色と市販カラー剤のイエロー色素が結合し、ブルベの肌を最もくすませる「濁ったオレンジ茶」に変色してしまう事態が多発しています。
さらに見逃せないのが、「ブルベなら誰でも黒髪が似合う」という神話の崩壊です。漆黒の黒髪が映えるのは、明暗のコントラストに強いブルベ冬だけです。パステルやスモーキーなトーンを得意とするブルベ夏が、重厚な漆黒(3トーン以下)に染めてしまうと、髪の強さに顔立ちが負け、輪郭が影になって老け込んだ印象を与えてしまいます。ブルベ夏が暗髪にする場合は、真っ黒ではなく、必ず透け感のある6〜7トーンのダークアッシュグレーに着地させなければなりません。