愛着理論(Attachment Theory)は元来、精神分析医ジョン・ボウルビィが提唱し、後にメアリー・エインスワースらが体系化した発達心理学の枠組みです。成人の愛着スタイルは大きく分けて「安定型」「不安型」「回避型」「恐れ・回避型(未解決型)」の4つに分類されます。
簡易的な愛着スタイル診断テストの指標として、自身の対人関係パターンを以下の項目で振り返ってみてください。
- 相手が自分を本当に愛しているか、常に言葉や行動で確かめたくなる
- 恋人や親しい友人からの返信が遅いと、見捨てられたような絶望感を覚える
- 自分の欲求を素直に伝えることができず、不機嫌な態度で相手を察させようとする
- 相手に尽くしすぎて疲れ果てるか、逆に過度な依存を求めてしまう
- 孤独に耐えられず、好きでもない相手との関係をズルズルと続けてしまう
ここで重要なのが、臨床の現場で混同されやすい恐れ回避型不安型違いの識別です。どちらも見捨てられ不安を強く抱えていますが、対人関係へのアプローチに決定的な差異があります。各スタイルの客観的指標を以下の比較表にまとめました。
不安型が「相手を追いかけ続ける」のに対し、恐れ・回避型は「近づきたいのに、親しくなると恐怖で逃げ出す」というアクセルとブレーキを同時に踏むような葛藤を抱えています。自分の立ち位置を正しく把握することが、改善への第一歩となります。